総合教育技術「小学館発行」・・という月刊誌の巻頭インタビューの取材が先ほど、終えた。 編集者が見本誌として置いていった11月号をパラパラめくっていたら、学校トラブル解決事例集・・ という連載記事が目に入った。 1例を紹介すると、こんな具合なの。 公園で遊んでいた小学1年の女子が同じ小学校3年の男子に突き飛ばされ、かすり傷を負った。 ここで女子の親が激怒してクレームをつけた。 そんな乱暴な子がいては、学校に行かせられない。 どんな指導をしているのか。 校長は、困惑した。 学区域内にあるとはいえ、公共の施設である公園での出来事であり、しかも、日曜日に起きたこと。 ほんとうは、学校に責任はない。 でも、校長は、当事者の男子を呼んで事情を訊き、諭した。 男子は自分の非を認め、女子に謝った。 これでどう考えたって、一件落着である。 ところが、女子の親は、向こうの親から謝罪がないではないか、と、なおも校長に追い討ちをかけてきた。 校長は、そんなことは親同士で話し合ってほしい、と思いながらも、長時間にわたって根気よく説得して、やっとなだめたという。 こういう話は、読み聞かせ活動をしていてよく聞く。 学校は、とくにトップの校長は、地域の調整役、仲裁役にされてしまっているような気がする。 なにかあるとすぐに尻を学校へ持っていく保護者が、多くなっているらしい。 保護者として解決すべきこと、つまり、親の務めであることまでも学校に持ち込むのは、親という立場がわからなくなった親が増えていることの表れだろう。 そうとしか考えられない。 責任転嫁の傾向が強い親も増えている。 親が幼児化しているのだ、と僕は思う。 給食費が払えるのに、払わない親が増えたのもこのことと関連している。
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