志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ No.156 2011年3月7日 掲載分
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外は雨、なんて言うか、
カンニング中の受験生を見つけても
見逃したくなる試験官の気持ちであります(-_-)
彼女は試験答案に立ち向かっているのではないのであります。
手紙の便箋に必至の形相で何か書いているのであります。
外が雨かどうかは解らないのであります。
でも、彼女が放っている雰囲気は嵐が丘であります。
裏切った恋人へ思い直してくれるよう懇願の手紙でありますか。
それとも、最愛の人の死を誰かに訴えているところでありますか。
解っていることはカンニングしていないということであります。
人間一心不乱になると、カンニングしようという気持ちは一滴も出てこないのであります。
わが国の試験制度は持ちこんではいけないものを設定しているのでありますが、基本的にはカンニングは行われないという性善説に立っているのであります。
絵はフランソワ・ブレの作品集から
ところが、アメリカですと、試験にはカンニングがつきものという性悪説に立って、持ち込んでよいものを設定しているのであります。
あとのものはロッカーに入れることのなっているのであります。
ワガハイの知人で米国公認会計士資格を持っている人の体験談によりますと、持ち込んでいいものは下記の通りであったとのことであります。
●受験票
●パスポート、クレジットカード(身分証明書として)
●ロッカー(貸与されたもの)の鍵
●貸与された計算用紙と鉛筆(自分のものは使えません)
△試験前にパスポートとクレジットカードをチェック
△顔写真の撮影、指紋の照合
△試験室に入る前にポケットのチェック
△トイレは暗証番号を教えられ、それを入力しないと開かない
△試験中は常にモニターで監視
△トイレに立つときは退出時間と再入室時間をチェック、
顔写真と指紋も再チェック
これではカンニングは至難の業であります。
翻って日本の試験会場はどこもゆるゆるで、ケータイで投稿、その回答を待つなどという手が込んで悠長なことをしなくても古典的なカンニングがまかり通っているのであります。
京大はIT化に対応もせず、ゆるーい試験官を配し、内部統制の意識も欠如、マスコミに騒がれ、慌ててカンニングをした受験生に性悪説をとり、全責任をおっかぶせようとし、それがまんまと成功したかのようでありますが、興味本位のメディアは迎合しても性善の権化のようなわが国民の目はだまくらせないのであります。
天下に詫びるべきは動脈硬化が進んだ京大首脳部であります。
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