悪夢が近づく、 02年書店廃業数は1298店を数えた、 11年は804店、 減ったじゃないか、 喜ぶ声が聞こえてくる、 とんでもない、 出版不況がどうにも止まらない、 状況に陥った97年から03年まで、 7年連続で廃業店数は1000店を超えた、 04年以降も1000店こそ割ったが、 11年までに7455店が廃業している、 書店の絶対数が少なくなっている中での、 804店だから深刻である、 いま住んでいる街の、 盆正月に帰るふるさとの街の、 本屋さんが気がつくと、 そこかしこで姿を消している、 そういう状況は多くの方が、 ご存知だろう、 むろん、新規開店の書店も少なくなかった、 その殆んどはターミナル駅周辺や、 後背地に住宅地が広がる、 郊外店での大型店展開だった、 これが少なくなっていくパイを、 食いあう状況を生み、 駅前や、古くからの商店街から、 中小の書店を駆逐する傾向を強めた、 JRや、私鉄の各駅のホームには、 新聞、雑誌、文庫本も含めて、 ちょっとした日用品を置いた売店がある、 ターミナル駅のホームではその売店も多く、 規模も少し大きくなるが、 小さな駅の売店が立ち行かなくなるような、 出店攻勢はけして行わない、 各駅の売店が廃されれば、 全体の売上が減ることを承知している、 これは身内同士のことだからできる、 書店の世界は仁義なき戦いを経て、 パイをいよいよ細らせ、 外から見ると、 タコが自分の足を食っているように映る、 新古書店がその状況を悠々見ている、 でも、出版社は新古書店用の、 新古書を出版してくれない、 新刊書店が減ると、 いずれ新古書店も困る、 廃業店と新規店の比率は、 もっと深刻なものになっていく氣配がある、 出版界は出版社、書店、取次会社が、 本気で知恵を絞り、 身を捨ててこそ浮かぶ瀬ありで、 画期的革命的な打開の方策を、 打ち出すべきだろう、 それこそ八策が必要で、 お茶を濁すような場当たり的な、 改革でよしとする体質を改めなければ、 ガラガラヘビが飛びかかるだろう。
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