外国産米がまずいという認識はもはや若い層から失われているが /ブログ/読み聞かせ劇場

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志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ No.207 2012年3月10日 掲載分
 

外国産米がまずいという認識はもはや若い層から失われているが、このままでは日本のコメは今治のタオルにもなれないのではないか

豊葦原瑞穂国は米の国であった、
長いこと米は財であった、
小身の武士も扶持米といいう、
現物支給の財があるから、
すぐに換金し、
年々の暮らしに供せた、
米は日本人の主食であるかぎり、
日本で充分の自給が可能なかぎり、
日本の財でありえた、
それが潰えていった経過を、
ここで述べても始まらない、
中高年層は、
米をまだ主食と思っているかもしれない、
若い層の主食はとっくに多様化しており、
ご飯は、パン、パスタなどと並列しており、
そのときの好みで選ばれているに過ぎない、
工業立国の道をひたすら歩んできた以上、
すべての食物の自給率は当然低下する、
農地は工場にして工業製品をどんどん輸出し、
食は安価な外国の食料を輸入してすませたほうが、
効率がよい、
米だけはそうしなかった、
日本人にとって不滅の主食であり、
何よりの財であるという幻想のとりこになり、
国策食品として保護されてきた、
だから、米だけはいつも足り、
余るのが解っていても作るから、
古米古々米の処分に困る、
外国産の米はまずい、
のだろうか、
西友ストアが中国産米を売り始めた、
高い関税というハードルがあるのに、
同社が売っている国産米の3割安で、
味も遜色ないという、
米の市場開放がなされていないのに、
すでに負けている、
外食産業でも外国産米は、
まずまずの評判で、
じわりじわりと広がりつつある、
要するに日本の米は、
資本主義社会の自由市場では、
生き延びられないのである、
いずれ米は市場開放に向かう、
初めは日本にとっていい条件付きの、
市場開放になろう、
しかし、不平等条約はいずれ是正される、
そのとき、日本の米は特化されて、
超高級品として今治のタオルのように、
生き残れるだろうか、
僕にはもう1つの道が見える、
日本の農家が米作りに適し、
コストが安くすむ外国に進出し、
優れた技術と品質の裏づけされた、
外国産日本米をどんどん作り、
日本への供給はもとより、
世界の各地へ輸出することである、
そして、米を主食の1つとして、
摂取する国々増やすことである。

志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ KIBA BOOK 志茂田景樹事務所
 

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