日本の年間自殺者数が、 15年ぶりに、 3万人を下回りそうだという、 これは朗報というべきだろう、 でも、 これで年間自殺者数が、 減少カーブを描くかと言えば、 なかなか難しい、 自分の人生に希望を持てない人や、 心のリズムを崩している人は、 むしろ、 増えこそしても、 減っている気配はない、 それは多くの人が感じている、 ツイッターで寄せられる質問を見ても、 心に深い不安を抱えた人が多い、 約10年前、 モンゴル出身の相撲取りの旭鷲山関と、 イベントの旅をともにしたことがあった、 日本へきて一番驚いたことは、 自殺者が3万人を超えていることを、 知ったときだという、 「モンゴルに自殺者なんか1人もいないヨ!」 去年、 モンゴルを訪問した、 大草原を歩いて、 これでは自殺をする気も起きなかろう、 と納得した、 人口の一極集中がはなはだしく、 アメリカ文化が花を咲かせ、 韓国の車が渋滞をつくる、 モノにあふれるウランバートルを歩いて、 10年前と違って、 この大都市では自殺者が出ているだろう、 と暗い気持ちになった、 自殺を減らすのは、 豊かな物資ではない、 心が豊かでありさえすればいい、 そのためには、 貧しくてもいい、 不安を希望に変える状況をつくればいい、 どっちを向いても、 見通しがよくない、 地平線でもいい、 アッケラカンと何もないけど、 風が通り、 不安が、 なにかできそうだぞ、 という希望に変わる社会、 挙党一致でなら、 少しはそういう社会になるだろう、 自殺者が減り、 みんなが希望を抱ける、 そうしてほしいけど、 その政治に希望を持てない、 不安ばかりが募る。
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