ウナギは稚魚が台湾産でも、 日本で育てれば、 れっきとした国産ウナギになる、 シジミも稚貝で輸入して、 日本で育てれば、 国産として大手を振ってまかり通る、 でも、 今朝の朝日の記事を読んで、 野菜よ、 お前もか、 と、叫びたくなった、 ある農家は、 栽培中の約40品目のうち、 国産の種を使ったものは、 わさび菜と赤しそだけだという、 あとはアメリカ、 オーストラリアなど、 外国産のものばかり、 安くて供給が安定しているという、 他の農家も似たり寄ったりだという、 日常消費している野菜の大部分は、 外国産の種で作られているとは、 記事を読んで、 つかの間、 天を仰いだ、 ほんの半世紀前、 農家は自分で育てた野菜で、 種採りもやっていた、 だから、 同じニンジンでも個性が違い、 作った農家によって味が違った、 そのうち、 出産育児革命が起こり、 人間の種も、 外国産になるのかも、 そんな世になったらどうしよう、 古い僕が呟いたら、 新しもの好きの僕が応えた、 グローバルな時代だぜ、 人間の種の自由化だってあらーな、 と。 そうかなあ、 と古い僕は江戸時代、 いや、せめて、 東京タワーが全都民を見守れた、 昭和の良き時代を、 懐かしむのみでした。
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