正月早々、 シャボン玉を飛ばしたの、 陽光に映えて、 淡く強く輝いて、 空を上がっていく、 破裂する瞬間、 僕の汚れた心も、 一緒に破裂したようで、 とてもすがすがしい心地になれる、 1つ、 いくら膨らましても、 ストローから離れていかない、 のがあって、 仰向けになってね、 膨らまし続けた、 ふわり、 とやっと離れた、 でも、 少し先の芝生に着地したの、 直径2メートルはある、 大シャボン玉だよ、 僕は、 大シャボン玉へ歩いて、 そっと手で触った、 すると、 手が大シャボン玉の膜を突き抜けた まさか、 僕は思いながら、 飛びこむように、 大シャボン玉にぶつかった、 僕はその内側に入っていた、 ふわり、 大シャボン玉は、 浮き上がり、 どんどん空へ上がっていく、 わが家のベランダに、 お父さんが出てきて、 植木をいじりだした、 わが家のある町は、 どんどん小さくなって、 後ろへ遠ざかっていく、 山々の上空を飛んだ、 イヌワシが弧を描いている、 大シャボン玉に気づいて、 襲ってきた、 鋭い嘴で突きかかる、 ああ破裂、 僕は目をつむった、 でも、 大シャボン玉は、 突かれた方角へ、 ビューンと素っ飛ばされただけで、 割れなかった、 大シャボン玉が、 もとの、 のんびりした動きに戻ったとき、 ぼくは地上の世界を見て 目が点になった、
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