芥川賞・直木賞の何かが変わってきた、だから、約30年ぶりに受賞パーティーに出てみよう

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志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ No.253 2013年2月13日 掲載分
 

芥川賞・直木賞の何かが変わってきた、
だから、約30年ぶりに受賞パーティーに出てみよう

芥川賞・直木賞が急速に変化している、
その時代の匂いを色濃く放つ作品が、
芥川賞に多いのは、
受賞後の作家としての力量を推し量るより、
その作品に鮮烈な新味があるかどうか、
を問われるので不思議はない、
しかし、
近年、
直木賞にも作品中心主義が強く滲んでいる、
作品の内容については、
受賞パーティーに出てから触れるとして、
今季は受賞者の年齢に一驚した、
芥川賞の黒田夏子さんは、
御年75歳、
作品中心に新鋭に与えられる賞、
という認識から言えば、
ほう、
と感嘆の声が洩れる、
だいぶ前に、
森敦さんという人が、
確か63歳で受賞している、
これは例外的だろう、
と当時思った、
直木賞の朝井リョウさんの23歳、
という年齢にもびっくりした、
戦前の1940年に、
堤千代さんという女性が、
22歳という若さで受賞している、
しかし、
戦前戦中の受賞者と、
戦後の受賞者は比較しづらい、
戦後に限れば、
1959年に27歳で受賞した平岩弓枝さんが、
長いこと最年少受賞者の栄誉を保ってきた、
その記録を破るに至らなかったが、
1987年に、
山田詠美さんが、
28歳で受賞した頃から、
直木賞と芥川賞の境目が希薄になってきた、
直木賞で言えば、
2006年に、
三浦しをんさんが、
29歳で受賞したあたりから、
若年受賞の気配が濃厚になってきた、
今後、
18歳の直木賞作家が誕生しても、
おかしくない、
100歳の芥川賞受賞も、
大いにいいだろう、
今回は、
受賞パーティーで、
変化の何かを感じとれるのではないか、
それを期待して出席を決めた、
初々しい若武者、
朝井リョウさんの晴れ姿も見てみたい。

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