昨夜は第147回芥川・直木賞の受賞祝賀パーティーだった、 75歳という最高齢で芥川賞を受賞した黒田さんも、 大いに話題になった、 でも、 僕のお目当ては別にある、 僕がこのパーティーに出たのは、 林真理子さんが受賞して以来だから、 実に27年ぶりになる、 今回はこれから何かが大きく変わる、 その先駆け的な空気を感じられる、 のではないか、 という期待の赴くままにやってきた、 さらに言えば、 その先駆けのオーラを、 朝井リョウさんが放っている、 とみた、 今回の受賞者は、 芥川賞2人・直木賞1人の3人、 そのお三方のいずれの受賞作も、 まだ読んでいない、 受賞作品は、 大分あとになってから読むことが多い、 読まないままで終わる作品のほうが、 ずっと多い、 朝井リョウさんの作品はいずれ読む、 読んでから出ると、 先入観にとらわれ、 何かが変わる空気が読めなくなる、 受賞者が3人で登場する場面があった、 左右に老臣と老女を従え、 颯爽と初陣の若武者の登場、 に見えた、 やはり、 このオーラは尋常でない、 客は90%以上が中高年、 その中にあって、 文壇とは関係のない、 数人の若いグループが、 先駆けの若武者を、 熱い歓喜の視線でみていた、 選評を行った選考委員の、 愉快なオジサマギャグに、 ゲラゲラ笑っていた方々には、 会場の一隅で起こっていた変化に、 気づかなかったに違いない、 10年後、 朝井リョウさんが、 先駆けしたことにより、 新文壇が形成されていよう、 その中心は、 ゆとり教育を経験した、 10年後には30代前半に達する、 ゆとり世代が占める、 僕は、 ゆとり世代は、 創造系の分野に向いている、 と認識している、 そのたくましい萌芽を、 まず小説界に感じとって、 僕は元気をもらい、 鼻歌を歌いながら、 会場をあとにした 70代80代で、 今以上に多面的な活動を行う、 つもりの僕にとって、 ゆとり世代の活躍は、 大きな刺激になるに違いない。
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