若武者直木賞朝井リョウさんの颯爽登場に、10年後の新文壇成立の先駆けを見た

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志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ No.254 2013年2月23日 掲載分
 

若武者直木賞朝井リョウさんの颯爽登場に、
10年後の新文壇成立の先駆けを見た

昨夜は第147回芥川・直木賞の受賞祝賀パーティーだった、
75歳という最高齢で芥川賞を受賞した黒田さんも、
大いに話題になった、
でも、
僕のお目当ては別にある、
僕がこのパーティーに出たのは、
林真理子さんが受賞して以来だから、
実に27年ぶりになる、
今回はこれから何かが大きく変わる、
その先駆け的な空気を感じられる、
のではないか、
という期待の赴くままにやってきた、
さらに言えば、
その先駆けのオーラを、
朝井リョウさんが放っている、
とみた、
今回の受賞者は、
芥川賞2人・直木賞1人の3人、
そのお三方のいずれの受賞作も、
まだ読んでいない、
受賞作品は、
大分あとになってから読むことが多い、
読まないままで終わる作品のほうが、
ずっと多い、
朝井リョウさんの作品はいずれ読む、
読んでから出ると、
先入観にとらわれ、
何かが変わる空気が読めなくなる、
受賞者が3人で登場する場面があった、
左右に老臣と老女を従え、
颯爽と初陣の若武者の登場、
に見えた、
やはり、
このオーラは尋常でない、
客は90%以上が中高年、
その中にあって、
文壇とは関係のない、
数人の若いグループが、
先駆けの若武者を、
熱い歓喜の視線でみていた、
選評を行った選考委員の、
愉快なオジサマギャグに、
ゲラゲラ笑っていた方々には、
会場の一隅で起こっていた変化に、
気づかなかったに違いない、
10年後、
朝井リョウさんが、
先駆けしたことにより、
新文壇が形成されていよう、
その中心は、
ゆとり教育を経験した、
10年後には30代前半に達する、
ゆとり世代が占める、
僕は、
ゆとり世代は、
創造系の分野に向いている、
と認識している、
そのたくましい萌芽を、
まず小説界に感じとって、
僕は元気をもらい、
鼻歌を歌いながら、
会場をあとにした
70代80代で、
今以上に多面的な活動を行う、
つもりの僕にとって、
ゆとり世代の活躍は、
大きな刺激になるに違いない。

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