14日の多治見市子ども情報センターでの読み聞かせ&講演が1598回め、 17日のポプラ社ホールでの読み聞かせ&コンサートが1599回め、 そして、翌18日、南三陸町まなびの里いりやどでの読み聞かせ&講演が、 1600回めということになります。 小は30人前後のアットホームな読み聞かせ会から、 大は公共ホールや、学校体育館での数百人規模のものまで、 とさまざまですが、全国で活動を展開して参りました。 離島にも足を伸ばし、大島、新島、利島、気仙沼大島、江田島、徳之島などは、 思い出が残る地になりました。 1回の平均参加者数は約220人前後、200人としても1600回で約32万人、 子どもを中心にそれだけの老若男女の方々が参加してれたのは、 読み聞かせの素晴らしさと大切さが日本の土壌に根づいていたことと、 各地の主催団体の熱意の賜物にほかなりません。 この場を借りて厚く感謝申し上げます。 僕が読み聞かせ活動を始めたのは1998年秋のことでした。 福岡市のデパート岩田屋に出店していた書店で自著のサイン会を催した折り、 サイン会に先立ち2冊の絵本の読み聞かせを行ったところ、 子どもたちだけでなく大人の人たちの反応が大変よかった。 それに何よりも、 読み聞かせを行った僕自身の心が洗われていたことに驚きました。 そのときに、これからは読み聞かせ活動を続けていこうと心に決めました。 初めは妻の力を、ときに息子たちに手伝ってもらいながらの活動でした。 新聞や、テレビでその活動が紹介されたことで、1人また1人と仲間が増えていきました。 その仲間が10人を超えた1999年8月に「よい子に読み聞かせ隊」を結成しました。 メンバーの多くは音楽大学の学生でした。 幼稚園保育園小学校などで行うと、保護者や、地域の人たちの参加も多く、 児童数が500人600人の小学校ですと保護者、地域の人を合わせると、 ときに1000人近くになることもありました。 音楽メンバーの加入により大スクリーンに絵を映し、バイオリン、フルート、チェロ、ピアノ などの演奏を挿入し、臨場感を高めて行うことで、読み聞かせの大切さ、素晴らしさを、 より確かに伝えていくことが可能になりました。 こうして「よい子に読み聞かせ隊」の活動は軌道に乗りましたが、僕には迷いがありました。 絵本の読み聞かせはその内容により子どもたちの心にさまざまなメッセージを、 理屈でなく感動を通して伝えていくことができます。 僕らは、よい子に読み聞かせ隊は今の子どもたちに何を伝えていくべきか。 それが定まらなかったのが僕の迷いの正体でした。 ところが、翌2000年3月に僕らが子どもたちに伝えていくべきことが定まったのでした。 僕の迷いは感動の大波に洗われながらきれいに拭われたのでした。 (後編続く)
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