「一房の葡萄」は、 童話雑誌「赤い鳥」の1920年の8月号に発表され、 後に有島武郎唯一の童話創作集で同名の、 「一房の葡萄」に収められた、 自分の幼年時代の体験に取材したようで、 子どもの怖れや、羞恥で揺れ動く心が、 繊細で謙虚な筆づかいで描かれている、 受け持ちの女の先生の優しさと、 しっとりとした気品にも心を打たれる、 当時の横浜山の手地区から眺める、 港の情景も味わい深い、 横浜青年会議所がこの作品の絵本化を行い、 その監修を僕が務めた、 その絵本を総持寺で読み語る、 有島武郎の幼年期の心に潜って読みたい。
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