中高一貫教育のすすめ〜自我を完成し自分の価値観を築きつつある15歳を受験で壊してはいけない

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志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ No.300 2014年2月4日 掲載分
 

中高一貫教育のすすめ〜自我を完成し
自分の価値観を築きつつある15歳を
受験で壊してはいけない


中学の3年間は微妙にして繊細な時期だ、
中学1年13歳は、
子ども期と決別し思春期に入る歳だ、
しかし、自我はまだ思春期のものではない、
中学2年14歳は、
小学期の自我が思春期の自我に、
塗り替えられていく歳だ、
この14歳という歳は、
大人に見えづらい、
当の14歳も自分がよく解らない、
新旧の自我の相克と融合が、
終局を迎えようとしている、
しかし、意識は、
思春期の自我をまだ掴みかねている、
だから、大人には無論のこと、
当人にも自分が見えづらい、
この14歳の葛藤と、
それを乗り越えて成長する過程は、
近著「なんで!? 納得できない…14歳のきみたちへ」
じゃこめてい出版、
で詳述している、
中学3年15歳は、
大人を迎える自我を確立して、
大きく羽ばたく歳だ、
親の価値観の縛りから脱し、
思春期という海を泳ぎ渡っていく、
でも、親はまだ子どもだと思っている、
そこで親子の価値観戦争が起こり、
親側から見ると反抗期ということになる、
15歳の反抗は、
本当は気にしないでいい、
葛藤しながら親の価値観を乗り越え、
精神的に自立するための通過点だからだ、
問題はこの歳が高校受験という大波にさらされ、
精神的自立の助走が充分に行われない結果、
どこかひ弱で偏りが見られる、
精神形成がなされてしまうことだ、
この歳に高校受験という、
激烈な試練をくぐらせることは、
後々に負のツケを背負わせることになる、
高校受験はなくしていい、
思春期で得るものをほぼ得切った、
18歳の大学受験まで待てばいい、
小中一貫教育の論議が盛んだが、
思春期をそっくり包含する中高一貫教育で、
高校受験をなくすことのほうが、
将来的には優秀な人材を提供する結果になるだろう、
中間で義務教育を終えるが、
そこで社会に巣立つ者は義務教育終了でいい、
理容師など資格のいる職業を目指す者は、
そっちへ進む、
中高一貫教育で、
知識のしっかりした吸収と、
人間的なバランスのとれた成長を、
あわせて授けることができる、
それが本物の教育というものではないか。

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