志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ No.301 2014年2月12日 掲載分
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都知事選は助走だ、
この人(小泉純一郎氏)の面白みと不可解さと
執念を甘く見てはいけない、
この人は敵をぶっ壊すまで止まらない
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小泉純一郎氏のことを、
もう終わった人、という人がいる、
けしてそんなことはない、
都知事選の結果を冷静に見てみよう、
宇都宮氏と細川氏の票を合わせると、
当選した舛添氏の票にほぼ拮抗する、
つまり、脱原発票は、
低投票率下の選挙であったにもかかわらず、
脱原発候補が一本化されていれば、
当選させられるほどの活気を見せていた、
これは小泉氏の功績と言っていい、
彼が原発ゼロか否かを迫ったからこそ、
有権者は原発問題と向きあわざるを得なかったのだ、
他候補を圧して小泉氏を同道した細川候補の街頭演説は、
人が群がり熱気に包まれていた、
原発は争点にならない、
などという声は何のその、
原発即時ゼロを説いて説いて説きまくった、
鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス、
ということだ、
ここに小泉純一郎の面白みがある、
日本の政治家は、
鳴かぬなら捨ててしまえ、
という人が多い、
権力から完全に遠のいたと見た人や、
資金集めができなくなった人を見限り離れていく、
次いで、鳴かぬなら鳴くまで待とう、
というタイプも多い、
身を寄せている大樹が大きな権勢を得るまで待ち、
そのおこぼれにあずかろうとする、
その意味で小泉氏は、
捨てもしなければ待ちもしない、
ただ自分が立ちたければ立つ、
四面楚歌でも立つ、
ここに小泉氏の不可解さがある、
保守の風土で生き抜いてきた彼が、
原発即時ゼロを唱えれば、
周りに掌を返されるような態度を取られるのは当然で、
そのことは当の本人自身が、
いちばん解っていることに違いない、
それでも立ち上がった不可解さに、
彼の真骨頂がある、
その真骨頂を推察すれば、
不可解な行動ではなかった、
と思えてくる、
細川氏は過去の人で、
担ぎ出されたなあという印象だが、
小泉氏はけして過去の人ではない、
常に行動の人と言うべきだろう、
大義名分があれば、
すぐに立ち上がる、
原発即時ゼロは新たな大義名分で、
彼にとっての錦の御旗になった、
そうして彼は四面楚歌の中で立ち上がり、
脱原発票を掘り起こしたのである、
今回の選挙で硬い基礎票を持っていたのは、
舛添氏と宇都宮氏だった、
公明票と共産票である、
この2つの基礎票は、
投票率が低ければ低いほどものを言う、
基礎票のない細川氏が宇都宮氏に抜かれたのは、
そのためだろう、
仮に投票率が60%を超えていれば、
ワン・イッシュウの錦の御旗が、
へんぽんと翻り、
細川氏は舛添氏にかなり肉薄していただろう、
もう1度言う、
脱原発、という死に体になりかけていた言葉を、
一気に蘇生させたのは、
小泉氏の執念である、
助走はうまくいった、
と彼はほくそ笑んでいるだろう、
これからが本番だ、
原発即時ゼロという錦の御旗は、
国論を二分するどころか、
反対派の息の根を止められる、
と過去が関係ない男 小泉純一郎は、
いま密かに牙を研いでいるに違いない、
彼の敵は彼から薫陶を受けていただけに、
側近たちが、
もう過去の人ですよ、
と嘲笑しても彼の不可解な怖さを、
肌身に染み込ませている、
枕を高くして寝られないでいるだろう。 |
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