志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ No.311 2014年4月14日 掲載分
|
|
世の中という大時計の振り子が
右へ大きく傾いているのだろうか、
それとも左へ傾いていたのが
中軸に戻ろうとしているのか
|
右へ傾いているのか、
左へ傾いていたのが中軸へ、
戻ろうとしているのか、
僕の世代、いや、
僕にはよく解らなくなった、
要するに、
世の中に中軸、中立、ニュートラルなものが、
ほんとうにあるのかどうかもあやふやだ、
右だ左だと何を基軸に言えるのだろう、
世の中が円ならば、
右は右だ右だと進んでいけば、
いつか左と一緒になる、
左も左へ左へと極めていけば、
右になっている、
ただこうは言える、
自分が物心ついたときの、
世の中の強い空気に刷り込まれる、
と、
僕で言えば、
終戦の年の昭和20年(1945)3月25日、
満5歳になった、
物心が充分ついた、
昼間の空中戦も見ている、
夜の空中戦で日本の小さな飛行機が、
アメリカの超空の要塞B29に、
体当りするところも見ている、
近くの飛行機工場が爆撃されて、
父の自転車の後ろに乗って、
その跡を見にいった、
桜の木に爆撃で吹っ飛ばされた人が、
ひっかかったままだった、
首がない死体だよ、
戦争は悲惨だ、
と刷り込まれたろう、
戦争が終わり、
解放感が漂った、
戦争は2度と起こしてはいけない、
と刷り込まれた、
平和憲法は平和の守刀に思えた、
世の中の空気は左だったのかもしれない、
今の空気がほんとうのところは、
どうなのか、
右とか左とか関係なく、
ただ円の一端にいて、
カタツムリのようにどっちか動いている、
だけかもしれない、
ただ、
僕らがその時代の強い空気に刷り込まれた、
ことは抜きにして、
ガラーンとすべてがなくなった、
左を向いても右を向いても、
何もないから、
よし築くぞ、
と夢を描けた、
今の世の中の強い空気は知らない、
でも、
今の時代は、
夢を描ける時代だろうか。
|
志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ KIBA BOOK 志茂田景樹事務所 |
|
|
|
|
◆もっと詳しく読みたい方はこちらへアクセスしてね!◆
http://plaza.rakuten.co.jp/odata325juk/diary/
【←ふだん着ブログ一覧に戻る】