志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ No.317 2014年5月26日 掲載分
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ASKA事件とAKB襲撃事件から
垣間見える芸能界人気の危うさと虚しさ
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チャゲアスのASKA逮捕は、
ここ数年のASKAの状態を知っていれば、
くるものがきたという感がある、
しかし、
全盛期のチャゲアスを知る者にとっては、
まさかのことだろう、
覚醒剤にはまる人間を弱い、
と言ってしまえばそれで終わる、
じゃCHAGEは強くてASKAは弱いのか、
ということになってしまう、
そんな単純なものではない、
一世を風靡し、
人気という栄華の頂点を極めても、
それは下降に転じると、
坂道を転げ落ちるようなもので、
止めるのは至難のことだ、
ただ稀有の才能の持ち主は、
いったん落ちるところまで落ちてから、
再浮上できる、
とことん落ちてすべてを失っても、
稀有の才能は残る、
稀有の才能でなければ、
他のすべてを失ったところで、
それも枯渇する、
人気が下降に転じたとき、
必死に止めようとしても止まらず、
落ちるところまで落ちて、
自分の才能の枯渇を思い知らされたら、
どうなるだろう、
そうかと受け入れて、
他の道を模索するか、
どうしても受け入れることができず、
もがき苦しむか、
僕は前者のほうが、
本来、弱い人間だと見ている、
強い人間はそうそう諦められるものではない、
何とか夢よもう1度、
と自分を転げ落とした坂を見上げて、
もがき苦しむ、
強い人間はそうする、
ただ稀有の才能がなかったら、
浮上は無理だ、
稀有の才能という言い方は、
誤解を招くからもうよそう、
稀有の才能があったから、
1度頂点を極めたのだから、
もう1度大人気を得る才能と言い直しておきます、
もがき苦しみながら、
それがないことに気づいて、
なおも苦しみ続けたらどうなるか、
もがき苦しむのは禁断症状と言える、
1度頂点を極めた人間のうちの1部は、
人気依存症になり、
人気が切れると、
もがき苦しむという禁断症状に陥る、
その時期に覚醒剤の誘惑に負け、
甘美な時間を体験する、
その甘美さは人気絶頂時の甘美な味わいに似るが、
あくまでも幻想だ、
依存症になり、
それから抜け出るのはとても困難だ、
幻想の人気でも、
その甘美さに酔いしれることができる、
禁断症状の苦しみは、
経験した者でないと解らないだろう、
その恐怖から逃れるために体に薬を入れる、
悪魔の循環を繰り返すしかない、
AKEB48の10代のメンバー2人が、
握手会の最中に切りつけられ、
負傷した、
彼女たちは被害者で何の罪もない、
Uという容疑者は、
AKBに関心はなかった、
とその母親が言っている、
誰でもよかった、
逮捕されてそう供述している、
では、なぜAKBを狙ったのか、
人気のアイドルだ、
握手会というフアンとの接点で、
傷害に及ぶ隙が生じる、
では、動機は何なんだ、
鬱屈が彼の心を支配していたのだろう、
おそらく適応性に乏しく、
努めても何ごとも、
自分が想定する結果にならない、
自信も失ったが、
それ以上に社会に責任転嫁したのだろう、
充たされぬ思いが、
鬱屈を大きな塊にしていった、
彼はその心の鬱屈を、
まともに発散させるすべを知らなかった、
だから見かけはおとなしく、
マジっぽい、
彼の鬱屈は、
何であの子達には人気がつくんだ、
という鬱憤に変わった、
AKBの人気は作られた人気だ、
AKB48という装置に人気がある、
彼女たちはその装置の人気を等しく貰って、
それにプラス自分達それぞれの人気を得ていく、
彼女たちに才能があるかどうかは、
AKBを卒業してから解る、
装置の人気に依存していただけのメンバーは、
卒業して消えていく、
でも、そういう子達は、
青春のいっときを燃焼することができて、
人気も得たし、
まあよかったな、
と割り切るだろう、
人気というものの怖さを知って、
一方でAKBを踏み台にして、
芸能界という海の、
人気という海流に乗ろうと、
羽ばたいていった子たちには、
大きな試練が待ち構える、
どこまでの才能かを計ろうとして、
待ち構えるのだ、
乗り越えられる才能が、
人気を獲得する、
その人気は魔物そのものだ、
何の罪もないのに人気が、
災いを引き寄せる、
また、人気の幻想に溺れて、
身を持ち崩す、
人気は得体が知れない罪深き存在、
と言わざるを得ない。 |
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