50年後1億人の人口維持は絵に描いた餅ではないだろうか、と首を傾げる理由

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志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ No.319 2014年6月9日 掲載分
 

50年後1億人の人口維持は絵に描いた
餅ではないだろうか、と首を傾げる理由


今月末に骨太の方針が閣議決定される、
正確な名称は「経済財政運営の指針」で、
これの柱の目標は、
50年後も人口1億人維持だ、
そのために手厚く幅広い子育て支援策を準備する、
というが、目論見通りにいくだろうか、
1998年から読み聞かせ活動を続けてきて、
5月末現在で1700ヶ所を超えたが、
その約4割は幼稚園保育園小学校である、
終えて保護者相手に絵本のサイン会を行うことが多い、
そのとき、必ず子どもの名前を、
宛名として書き添える、
10年前までは連名で書き添える子どもの数は、
2人が圧倒的に多かった、
次いで1人、
その次が3人で、
3人連名で書き添えるときは、
保護者の方に、
「賑やかでいいですね」
と、よく言ったものだ、
ところが数年前から、
子沢山傾向が現れてきた、
まだまだ2人が多いが、
独りっ子は少なくなり、
3人連名のケースが目立ってきた、
4人連名で書き添えることも、
たまにある、
まだ1度しかないが、
5人もあった、
「えっ、みんなお母さんの腹からですか?」
思わず確認してしまった、
この子沢山傾向は何を意味しているのだろうか、
2人目は経済的な問題で作れない、
という家庭があるので、
行政の子育て支援が手厚くなったせいではない、
出生率が上がったせいでもない、
子どもが好きで経済的なものが許せば、
3人4人と作る家庭が増えたのは確かだ、
それ以上に結婚しても子どもはいらない、
という人たちが増えている、
なぜ増えているのか、
倹しいながらも子どもを手塩にかけて育てる、
という風潮が薄れている、
手塩にかけて、という意味は、
愛情を降り注いで、という意味だ、
核家族化が進んで、
子育てがマニュアル頼りになり、
潤いが少なくなってきたような気がする、
核家族で生まれ育った人に、
結婚しても子どもを作らないケースが多い、
子はかすがい、
ではなくなってきている、
子どもが大好きで、
3人4人子どもがいる家庭がいくら増えても、
それ以上に子どもを作らない家庭や、
独身を通す人たちが増えれば、
少子化は進むだろう、
子育て支援を手厚くすれば、
少子化に歯止めがかかるだろう、
と政府が考えているのだとすれば、
肝心要のことが理解されていない。

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