実るほど稲穂の垂れる豊葦原瑞穂国(トヨアシハラミズホノクニ)は消えて滅びるのだろうか

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志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ No.335 2014年10月5日 掲載分
 

実るほど稲穂の垂れる
豊葦原瑞穂国(トヨアシハラミズホノクニ)は
消えて滅びるのだろうか


昨4日のA紙朝刊の投書欄に、
「安すぎる米価 心躍らぬ収穫」、
と見出しのついた投書が載っていた、
投書者は福島県の農家で、
公務員を退職後、
先祖が残した田んぼで稲作を始めた、
今年で9回目の収穫を迎えたという、
そろそろ、
自家製新米のご飯が食卓に上る、
出荷も始まる、
農家にとっては嬉しい時期だ、
でも、
投書者は新米の米価を知って喜べない、
昨年に比べて大きく下がっているからだ、
生産コストを引くと赤字になる、
農家仲間は、
「来年は自家用だけ」
「稲作はやめる」
などと言っている、
投書者は政府が安定的に買い上げて、
外国に輸出したり、
援助米に活用するなど、
知恵を絞ってほしい、
と望んでいる、
新米の米価と言っても、
産地や、
銘柄によってさまざまだが、
今年は全国的に暴落しているらしい、
その年の米価の動向は、
まず宮城・鹿児島・高知・千葉産などの、
早場米に表れる、
産地それぞれの農協組織が、
生産者に生産者米価を提示する、
これが概算金(仮渡金)と言われるもので、
農家には出たとこ勝負の数字になる、
今年の早場米の概算金は、
60キロ当たりで、
前年を3千円〜4千円も下回った、
1万円を割る銘柄も出ている、
この早場米の暴落を受けて、
プライスリーダーと言われる、
全農新潟県本部は、
今年の概算金をコシヒカリで1万2千円、
と決めた、
前年を1千700円下回っている、
新潟の本場のコシヒカリがこれでは、
万事休すで、
多くの産地が1万円割れになった、
1万円割れだと、
家族でやっている農家は、
その人件費をサービスにしても、
赤字に転落するという、
寝ていた方がましだ、
という理屈になる、
暴落の原因はコメ余り、
主食用に輸入しなければならない、
ミニマムアクセス米77万トンも加わるから、
余りに余っている状態だ、
将来的には減反政策の廃止も決まっており、
コメ生産は自由競争時代に移行していく、
出版業界は構造的に不況で、
書店が次々に姿を消していく、
紙の本が滅ぶことはないので、
いずれ市場は縮みきって安定するが、
電車内で紙の本が広げられる光景は、
今よりもっと少なくなるだろう、
農家がその書店のように消えていったら、
今でさえ休耕田の無残な姿が目立つのに、
どんなに荒廃した光景が展開するだろう、
想像しただけで背筋が寒くなる、
稲穂を垂れた黄金の稲田が、
野分の風に豊かに波打つ光景は、
日本人の心に息づいている、
コメは日本人のいのちだ、
パンと肉を食卓の征服者にしてはならない、
コメと野菜と魚が中心の従来の日本食に、
1食はパン食、
そして、
ほどほどに肉を加え、
日本を世界屈指の長寿国に押し上げた、
世界に誇れる現在の日本食を、
廃れさせてはいけない、
コメの国日本は、
コメの生産者を優遇し、
余ればどんどん買い上げ、
優れた長寿主食として輸出し、
食料危機の国へ無償で贈るべきだろう、
忘れてならないのは、
日本の困窮家庭への、
さらには子供が多い家庭への無償支給だ、
コメをどんどん食べてもらう、
コメの恩は、
内外の子供達が成長した時代になって、
実を結ぶ、
このコメ政策が日本を、
世界から尊敬を集める、
21世紀の豊葦原瑞穂の国にするだろう。

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