志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ No.360 2015年4月11日 掲載分
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日本にもイルカを助ける地域があるのに、
なぜイルカを殺す地域があるの、
と訝る正義感旺盛な12歳のための詩
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茨城県の鉾田市の海岸で、
150頭ものイルカが打ち上げられたってね、
地元の人が懸命に救助を行って海へ帰した、
でも、また打ち上げられて、
息絶えたイルカも多かったらしい、
きみはそのニュースを見て、
感動したんだろう、
そして、同じ日本の違う地域ではイルカを大量に捕獲し、
処分したり食べるところがある、
って知っていたんだね、
人によく慣れ難しい芸を見せてくれる、
かわいいイルカをなぜ、
って義憤にかられたんだ、
捨てる神あれば拾う神あり、
ということわざを知ってるかな、
神を地域に置きかえれば、
イルカを捨てる、つまり処分する地域もあれば、
イルカを拾う、つまり救出する地域もある、
ということなんだ、
鹿島灘という外海に面している沿岸の人々は、
イルカとあまり利害関係がない、
浜に打ち上げられれば、
情として助けてやりたくなるよね、
でも、この日本の海辺には、
イルカと深い利害関係があるところは、
いっぱいあるんだ、
湾とか、入江にある漁港を拠点に、
内海漁や、
沿岸漁業で暮らしている漁師さんが多い地域がそうだ、
この地域の漁師さん達は、
アジ、イワシ、サンマなどを獲って暮らしている、
それはイルカにとっても大好物なのだよ、
イルカが群れて湾に入ってくれば、
小さな湾では漁獲が大幅に減る、
それで漁師さんは総出でイルカ漁を行う、
浜へ引き上げてからとどめを刺す、
早く楽にしてやるということだ、
そんなところを、
過激な捕鯨反対組織のシーシェパードに撮られて、
騒ぎになったこともあった、
僕は伊豆の海辺に生まれた、
同じ地域の湾に古くからの漁港があって、
ムロアジ漁が盛んだった、
イルカの群れが湾に入ってくると、
すぐにイルカ漁を始めた、
浜に引き揚げて撲殺するんだ、
初めて見たら、やめろ、と叫びたくなるよ、
この地域ではイルカは害獣であると同時に、
貧しい時代の漁師さんにとっては、
良質のたんぱく源だったんだよ、
僕も冬場は干し肉にしたものを、
網に載せてあぶって食べたものだ、
酒の肴には味わい深かった、
ところで、きみに訊こうか、
肉料理では何が好きかな、
そうか、鶏の唐揚げか、
ヒヨコをかわいいと思うかい、
とてもかわいいか、
幼稚園のとき、
ヒヨコを飼ったことがあって、
いつも掌に乗せていたって、
唐揚げをヒヨコと思ったことはないだろう、
好きな食べ物なんだよね、
でも、食べ物だ、
でも、いのちだよ、
人間は他の生物のいのちをいただいて、
生きているんだ、生かされているんだよ、
いつもそのことを忘れずにね、
食事のときは、いただきます、って言おうね。
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