志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ No.384 2015年10月9日 掲載分
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落日を浴びるフォルクスワーゲン、折しもISはトヨタ主体の車列を組んで砂漠地帯を疾走しその優秀性を全世界に証明中なのだが… |
今日の朝日朝刊に、IS,トヨタ車を多用か、という見出しの記事が載った。
トヨタ車が目立つ車列を組み黒い旗をなびかせ
シリア国内を走行中の写真つきだった。
記事を読むと米財務省がどうしてトヨタ車がISに渡るのかを調査するため、
トヨタに情報提供を求めた、とある。
ISに人気があるのはビックアップトラックや、スポーツ用多目的車。
米メディア筋によると、
「トヨタの車両は耐久性や、走行性能が高い」ため、
砂漠などの戦闘や、テロ活動に使われているという。
トヨタは「テロ活動に転用する恐れのある人物や、
団体には車両を販売しないことを明確に決めている」と言うが、
そんな人物や、団体がトヨタの販売店にのこのこ現れやしない。
意図的に転売を繰り返されたものがISに渡るのだろう。
無論、略奪品も多いに違いない。
フォルクスワーゲンは昨年度、トヨタを抜いて販売台数で世界の覇者になった。
その覇者が覇者らしからぬ浅知恵で排ガス不正の問題を起こし、
世界を仰天させ、フォルクスワーゲンの本丸は揺れに揺れている。
この激震から立ち直るには10年はかかるだろう。
販売台数を10年で500万台を1000万台にしたが、
信用を回復する道程はそれよりも難しいかもしれない。
そんな折りも折り、このニュースが世界に配信された。
作りもののCMと違って戦場で使われ、
戦闘員が実に優秀だと認めているのも同じである。
計り知れないほどのCM効果があるに違いない。
ネットでは「砂漠でも故障しないトヨタ車の凄さが証明された」
といった書き込みが拡散されている。
トヨタとしては痛し痒しだろう。
しかし、自動車業界は、
最大のライバルに塩を贈るようなヤワなところではない。
トヨタはゆうゆうフォルクスワーゲンを抜いて、
その天下は10年は続くのではないか。
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