志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ No.385 2015年10月15日 掲載分
|
|
劣等感は自らが創りだした幻想であり、
囚われるたびに増殖させてきただけにすぎない。 |
僕には劣等感がいくつもあった、
今も2つ3つはある、
でも、小さな劣等感だから気にしない、
劣等感は感受性の正常細胞が、
がん細胞に転じたようなもの、
そんなのしょっちゅう生まれて、
しょっちゅう免疫細胞の餌食になっている、
劣等感も同じで、
小さなものはほっといていい、
消えたり表れたりしてね、
逆に負けん気を掻き立てられたりして、
プラスになることが多い、
だけど、
増殖させて手に負えなくさせちゃ駄目だ、
そういう劣等感をいくつも持っていたけどね、
負の幻想なんだから醒めりゃいいか、
そこに気づいてから正になっていった、
1つ、例をあげて説明しようか、
僕は5歳のときに耳を悪くし、
やや難聴になった、
音感を養えず音痴になった、
それが引け目で、
音楽の実技のある日は、
朝から体調が悪くなり、
学校を休んだ、
でも、次の音楽の授業のとき、
休んだものは歌わせられる、
声が出ないんだよ、
やっと振り絞っても蚊の鳴くような声で、
音程もない、
なんだありゃ、とみんなぽかんと見ている、
もういいよと先生に解放され、
自分の机に戻るときの惨めさったらなかった、
高校で音楽が選択科目になったときは、
ほんと嬉しかった、
社会に出てからね、
カラオケという天敵が出現し、
僕は戦々恐々の日々を味わった、
得意先の接待というと、
飲んだあとはカラオケだもの、
むろん僕はパスした、
でも、何度もパスすると上司に呼ばれ、
「大事なお得意を接待しているのに、
なぜ歌わない。座がしらけるじゃないか」
と、こっぴどく叱られた、
別のときに、
番が回ってきて、
獄門首になるつもりで、
ステージに上がって歌ったけど、
やはり、蚊の鳴くような声で、
かえって座をしらけさせた、
このあと、考えが変わったのかな、
音痴を引け目にしているのは、
歌はお手本のように、
ちゃんと歌わなきゃ、
と思い込んでいるからだ、
自分が歌いたいように、
自分流に歌えばいいじゃないか、
そうして、
「勝手にしやがれ」を自分流に、
精一杯の声で勝手に歌った、
みんな最初、唖然とした顔になった、
途中で凄いという表情になり、
歌い終えたら本物の拍手が起こった、
これだと思った、
引け目に思っていたから、
負の幻想は増殖していった、
さらけ出して開き直れば、
これは武器だと解った瞬間だった、
ひと頃、僕の歌は、
あちこちのカラオケで、
バイオレンス演歌とはやされた、
後年、
テレビのバラエティー番組に露出を始めたとき、
それは僕の特性の1つになった、
もう1度言う、
劣等感は負の幻想で、
それを払拭してしまえば、
ほかの人にはない特性に変貌する。 |
志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ KIBA BOOK 志茂田景樹事務所 |
|
|
|
|
◆もっと詳しく読みたい方はこちらへアクセスしてね!◆
http://plaza.rakuten.co.jp/odata325juk/diary/
【←ふだん着ブログ一覧に戻る】