今年初めてのポプラワールドです。絵本を読んだり、紙芝居をやったりして思い知らされることは、子どもの想像力は、無限だということです。先入観がないからどこまでも広げることが可能だ、ということかもしれません。子供はどんどん知識を吸収し、知恵をつけて成長していきます。その過程で先入観も積み重ねていきます。その分、想像の翼で羽ばたける範囲は狭まっていくのかもしれません。大人は絵本のお話をその通りに読んで、子供たちは理解できただろうかと思って、ときどき、その表情を窺います。そして、物語のとりこになったような表情を見て安心します。しかし、子供たちはその物語の枠を超えて、大人たちが思いもよらぬ想像力の翼を広げているかもしれません。
写真1で一番前の男の子は、初めからそこにいたわけではありません。ツツッ、ツツッ、と物語の世界に誘われるように前へ出てきました。読み聞かせてもらっても解らない言葉もあるでしょう。そういう言葉にとらわれず、聞きながら物語の流れを掴み、絵本の絵をヒントに想像力を働かせています。例えば、想像力の世界では、ゾウが長い鼻で空気をかいて空を泳いでいるのです。 |