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絵本 読み聞かせ旅日記 No90 第120回ポプラワールド
 
ポプラ ワールド ポプラ社 読み聞かせ 日記

日付
2015年1月21日(水)
会場
ポプラワールド
著者
志茂田景樹 隊長

 
 

 今年初めてのポプラワールドです。絵本を読んだり、紙芝居をやったりして思い知らされることは、子どもの想像力は、無限だということです。先入観がないからどこまでも広げることが可能だ、ということかもしれません。子供はどんどん知識を吸収し、知恵をつけて成長していきます。その過程で先入観も積み重ねていきます。その分、想像の翼で羽ばたける範囲は狭まっていくのかもしれません。大人は絵本のお話をその通りに読んで、子供たちは理解できただろうかと思って、ときどき、その表情を窺います。そして、物語のとりこになったような表情を見て安心します。しかし、子供たちはその物語の枠を超えて、大人たちが思いもよらぬ想像力の翼を広げているかもしれません。

 写真1で一番前の男の子は、初めからそこにいたわけではありません。ツツッ、ツツッ、と物語の世界に誘われるように前へ出てきました。読み聞かせてもらっても解らない言葉もあるでしょう。そういう言葉にとらわれず、聞きながら物語の流れを掴み、絵本の絵をヒントに想像力を働かせています。例えば、想像力の世界では、ゾウが長い鼻で空気をかいて空を泳いでいるのです。


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 写真2 で僕が読み聞かせを行っています。
僕は絵本には記されていないことを言うことがよくあります。ページをめくる直前、「さあ、どうなるんだろう? 怖いぞ怖いぞ」と、子どもたちを怖がらせます。でも、次の場面はちっとも怖くありません。子どもたちもそれまでの流れで物語の雰囲気を掴んでいるので、ちっとも怖がってくれません。それで、いいのです。子どもたちはいろいろに次の場面を想像します。僕も絵で描かれている場面とは違う世界を想像します。むろん、物語をわきまえてのことで、物語はそのままに、一瞬、別の場面を心に描いて楽しむだけです。


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 写真3 の紙芝居で子どもたちは、次の絵がどうなるかをドキドキハラハラしながら確認します。絵本のときよりも臨場感にあふれた表情になります。絵がするする横に引かれて新しい絵が登場します。演者はその場面交代を緩急自在のスピードで行います。紙芝居はメリハリが大事です。一瞬にして場面が変われば、子どもたちは想像する暇もなく新しい場面に吸い込まれるでしょう。もったいぶった口上を述べながら、ゆっくり新しい場面が登場すれば、子どもたちは、その間に、いくつもの場面を想像できるのです。感受性は想像力を柱の一つにして養われていきます。



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