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絵本 読み聞かせ旅日記 No.11
 


日付 2004年3月28日(日曜日)

旅先  茨城県 下館市 ( あすなろの会 )

著者
 マネージャー 下田 光子

茨城県 下館市 絵本 読み聞かせ旅日記
東京では桜が満開。私達「よい子に読み聞かせ隊」も、ますます張り切っています。朝、桜の花に送られて、茨城県下館市に出発しました。メンバーは志茂田隊長、マネージャーの光子、そしてフルートの仁平真由美ちゃんです。こちら「あすなろの会」では、毎年私達を 招いて下さり、今回で三回目になります。いつ も感動と喜びの時間を分かち合うことが出来、 私達も大変楽しみにしている催しの一つです。今回も民話を語って下さる方々、小学生の方々の読み聞かせ、そして高校生の皆さんの語りと、1部は盛りだくさんの内容でした。2部で、私達の読み聞かせと講話となりました。よい子に読み聞かせ隊の出し物は、「つきとはくちょうのこ」「ねずみのエトとまほうのあかいみ」「ぞうのこどもがみたゆめ」の三作。皆さん熱心に聞いて下さり、私達も大感激、大満足の一日でした。そして今日は、ちょっと皆さんにいいお話があります。いつもの通りの読み聞かせの後、一人の美しいおとなしそうな女性が、私達のところにいらっしゃって、本をたくさん手にとって買って下さり、まだ感動の余韻が残っているのか目には涙のあとが見え、私に話してくれました。実は1ヶ月程前にお母様を亡くされて、その後ずっと家でふさぎこんで外出する気力もなくしていたのだそうです。この日の読み聞かせも、お誘いをうけていたが気が進まないままなんとか出て来て下さったのだそうですが、「ぞうのこどもがみたゆめ」を聞いて涙が止まらなくなったと話して下さいました。もう一度生きていこうという気力をとりもどされたのだと思います。お顔が輝いていたことが印象的でした。私達は、こんなふうに皆さんが元気になって、厳しい現実の中で一筋の明るい光を見出して下さることを願っています。それが志茂田隊長はじめ、スタッフ一同の力の源なのです。下館市「あすなろの会」の皆様、ありがとうございました。下館一高の生徒さん、先生方とお話できたことも収穫の一つでした。こんなすばらしい若者がいる町は将来も安心だなあと感じつつ、帰途につきました。

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