志茂田景樹隊長にお出でいただいたのは、大分県別府市の別府国際コンベンションセンター(通称ビーコンプラザ)の200人収容できる中ホールです。
3月4日(日)は、朝からあいにくの雨模様でした。かえってそのせいで別府温泉名物の湯煙は、あちらこちらで勢いよく立ち登り、別府の風情を醸し出していました。
今回は、別府市の株式会社サラヴィオ化粧品主催の「サラヴィオ児童作文コンクール」の表彰式典に集まった子供たちに、絵本の読み聞かせをしていただくためです。この作文コンクールは、当社の社会貢献事業の一環として全県下の小学生を対象に、大分県、大分県教育委員会、エフエム大分の後援をいただき実施したものです。
あの東日本大震災を経験して、日本人の多くが人と人とのつながり、特に、家族の絆の大切さを強く心に感じたのではないでしょうか。作文のテーマは、「私の家族」となりました。夏の暑い盛りにこの企画をつくり、表彰式典に志茂田隊長の出演がありますという呼びかけで募集したところ、262名もの多くの小学生から応募がありました。当日は、200名を超える多くの小学生とその家族で会場はあふれかえりました。
前半の表彰式典では、緊張した面持ちで臨んだ子どもたちでしたが、休憩時間に会場の電動椅子が全て床に収納され、ステージ前に広い床面が表れると、くつろいだ表情でお互い肩を寄せ合って座り込み、絵本の読み聞かせが始まるのを待ちました。
志茂田隊長が登場すると、多くの子供たちは、びっくりしたようすで話に聞き入っていました。大人たちは、志茂田隊長が絵本の読み聞かせをするというのに絵本を持たずに現れ、読み聞かせをするに至った経緯などを話し始めたので、はたして子供たちが飽きるのではないかと少し心配になっていました。
ところが志茂田隊長が絵本の読み聞かせに入ると、ステージ全体が絵本となり、志茂田隊長は絵本の登場人物になったではありませんか。志茂田隊長の語りと踊るような身のこなしで、子供たちどころか大人たちも「舞台絵本」の中に引き込まれんばかりになりました。
絵本の朗読の間に講演を交えながら、4作品の読み聞かせを終えたときには、予定時間の70分を超えていましたが、低学年の子供たちも最後まで集中して見入っていたのには大変感動いたしました。
志茂田景樹隊長、大分県の小学生の児童とその家族に感動を与えてくださいまして感謝いたします。これからも、どうかいつまでもお元気で、全国のそして世界中の子供たちに絵本の読み聞かせを続けてくださるようお祈り申し上げます。
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