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絵本 読み聞かせ旅日記 No.277
 
岩手県 遠野市、大槌市、釜石市 編

旅先
2012年6月11日(月)
2012年6月12日(火)
旅先
岩手県 遠野市、大槌市、釜石市
会場
・遠野市 希望の郷「絆」
・大槌町北小学校グランド
・福幸きらり商店街
・釜石市中妻町仮設団地6号棟
著者
志茂田景樹隊長

 
 

岩手県 遠野市、大槌市、釜石市 編

  通算5度目の被災地慰問は笑顔のラッシュだった!

遠野は民話と林業の町。
希望の郷(絆)に着いて驚きました。
仮設住宅群の外壁は木目を活かした板材で、
まるで別荘地のコッテージ群のようでした、
センター施設の集会所は、
ゆったりと作られた回廊が洒落ていて、
籐の寝椅子があったら3時間ほど昼寝をしたかったです、
川村利美さんに琴の演奏を挿入してもらいながら、
3つの物語を気分よく語ることができました。
高齢者の方が多かったので、物語の合間に他の被災地を慰問した折のエピソードを話したら興味深く聞き入ってくれました。
ここで避難生活を送る方は大槌町、釜石市の被災者が多いのですが、県外の気仙沼の被災者もおられました。
夕方から場所を移して多数のキャンドルを灯し、3・11で犠牲になった方々の慰霊を行いました。この日その方々のは祥月命日に当たります。
黙祷に先立ち、遠野まごころネットワークのメンバー数10人の方々に「よい子に読み聞かせ隊」のボランティア活動について20分のスピーチをさせて頂きました。


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ところで、読み聞かせ&講演を終えて夕方のキャンドル慰霊集会までかなり時間が空いたのでカッパ淵にカッパを釣りに行きました。
古刹常堅寺の裏手を流れる小川が淵をなしているところがカッパ淵で、傍らにある小屋にキュウリを餌にした釣り竿が数竿立てかけてありました。早速、その1本を手にしてカッパ釣りを試みました。
実は地元の遠野テレビがカッパを捕らえて連れてきたらその場で賞金1千万円を出してくれるそうなので、釣れるものなら釣り上げたいと一縷の希望を抱いたからでした。賞金を貰ったら500万円を被災地に寄付し、残りの500万円で豪華客船による世界一周旅行をし世界船旅漫遊記でも書くつもりでした。
そうして10分、精神を集中しましたが、キュウリはピクリとも動きませんでした。
捕らぬタヌキの皮算用ならぬ捕らぬカッパの皿に終わりました。


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翌12日は午前中、大槌町に入りました。
校舎の2階に達する津波禍に遭った町立西小学校の校庭に、数10店の仮設商店街が
できていました。
福幸キラリ商店街です。その商店街のセンターで近くの保育園の園児や、仮設商店街の方々を対象に読み聞かせコンサートを行いました。
琴による童謡の演奏や、琴の音色に乗せての童話の語りに幅広い年齢層の方々が熱心に耳を傾けてくれました。
僕の童話の象の鳴き声に男の子の園児が違うと異を唱えたことで、その子と僕の間で、こうだろ、違うよこうだよ、といった鳴き声論争が起きたときには大人はみんな苦笑していました。


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終わって仮設商店街のラーメンをご馳走になりました。栄養たっぷりの福幸の味がしました。美味しかったです。
午後は釜石市の仮設地区のセンターで読み聞かせ&講演を行いました。年配の方が多く 川村利美さん、奥寺恵理子さんによる琴の二重奏にうなずきながら聴き入っていました。
1年前と比べて被災者の方々の表情が豊かになっている、と帰途の新幹線の中で僕は思わずつぶやいていました。



 
 
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