長崎は今日は暖かかった……季節外れの暖かな陽気となったこの日、法務省などが主催する「人権シンポジウム in 長崎」を開催しました。シンポジウムのテーマは、「子どもと人権〜いじめ・体罰・虐待のない社会を目指して〜」。前半のシンポジウム終了後、後半のトークショーへ志茂田景樹さんにご登壇いただきました。トークショーのタイトルは「いじめを乗り越えた子どもの明日は素晴らしい!」。志茂田さんが現在のようなファッションをはじめられたのは、すでに作家として大成されていた二十数年前のある日、知人からお土産としてもらった派手なプリントのタイツがきっかけ。そのタイツを穿いて外を歩くと、道行く人々から白い目で見られます。しかし、そこで開き直ったことで、自分の心の中の札(レッテル)が剥がれ落ち、これが自らを解放するきっかけとなったそうです。そして、ご自身が中学時代に遭ったいじめについて。当時身体の小さかった志茂田さんは、あることをきっかけに、いわゆる悪ガキグループからいじめられるようになります。しかし、ある日、クラスメイトたちからのからかいに遭った時に、開き直って笑いを誘うような行動を取ったことをきっかけに、いじめが収束していったというエピソードをお話しいただきました。また、17年ほど前に、フリースクールの特別講師をされていた時のお話では、一人の不登校の少年との交流について触れられました。当初、全く心を開かなかった少年が、カラオケで歌ったことをきっかけに、自らの思いを志茂田さんに少しずつ話し始めます。自らのいじめ体験、親の期待による重圧、家庭内暴力……。しかしその後、少年は自分の夢を叶えることが出来たそうです。