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絵本 読み聞かせ旅日記 No.328
 
岩手県 久慈市 久慈市市民会館ホール・久慈湊保育園・長内保育園 編

日付
2014年2月16日(日)17日(月)
旅先
岩手県 久慈市
会場
久慈市市民会館ホール
久慈湊保育園・長内保育園
著者
志茂田景樹隊長

 
 
 東京は今年から新雪国になったのか、と不安になるほどの2月でした。2週末連続で大雪が降りました。特に2度目の大雪の15日は、事務所のある港区の麻布十番は30センチ近く、都下武蔵野市にある自宅の庭で約50センチ、同じく八王子市の高台の住宅街にある姉のところではガレージの車が屋根だけ残して雪に隠れていたそうです。東京2度目の大雪の日 14日から降りだした雪は、15日未明にはみぞれに変わっていましたが、積もっていましたねえ。午前中に都内の小学校でPTA主催の講演会が予定されていたので事務所に泊ったのですが、朝、外に出てみたら歩道と車道の間の凹んだところでは、ドドーッと膝まで潜りました。早めに支度を調えたところに、急遽、中止の知らせが入りました。明日は大丈夫かな、という不安が胸をよぎりました。16日に久慈市で講演を行い、17日は久慈市内の2つの保育園を慰問の読み聞かせで訪れる予定でした。本来は日帰りだったのですが、3・11以来、ずっと被災地慰問を続けてきており、その一環として自費で宿泊して2つの保育園を回ってから帰ることにしていました。16日、東京は晴れていましたが、東北は多くが降雪の真っ最中でした。それで乗った新幹線は約30分遅れて二戸に到着しました。その間に、講演の中止の知らせが飛び込んできましたが、二戸駅には予定通り市役所の車が迎えにきていました。急遽、中止になった理由は市民会館駐車場の除雪が不可能になったからでした。二戸から九戸村、軽米町を経て久慈市に入る道程は雪が降らなくても1時間以上かかるとのことです。ほとんどが山中の道で、雪は降ったりやんだりでしたが、途中、前夜に倒れた木の処理で多くの作業員が出ていました。集落を通ると、盛んに雪かきが行われていました。日曜日なのに、若い人の姿は見ませんでしたね。それより、子どもの姿を見かけません。子どもは雪が降ると、外へ出てきて雪合戦をするのに。久慈の保育園に子どもはいるのだろうか、といささか心細くなりました。久慈市に到着! 中止なのに、担当部署の人たちは大歓迎でした。読み聞かせ慰問のほうの手配も全面的に協力してくれているのです。

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 翌日、まず久慈湊保育園を訪れました。70人前後の子どもたちが元気よく迎え入れてくれました。津波はこの近くまできて、海寄りにあった園長先生の家は流されたのです。帰り際、男の子が、「頭、何で虹みたいにしているの?」と、質問してきました。「心が明るくなるからだよきみもやってごらん」と、言ったら先生方が笑いました。
 2園目の長内保育園では100人を超える園児たちが待ってくれていました。読み聞かせを終えて代表の子が素敵な手紙を声に出して読んでから渡してくれました。元気をもらって嬉しく帰途に着いたのでした。しかし、二戸までの道程は除雪されていたものの、道幅が狭まり前の車が順にストップして途中で走行できなくなりました。かなり前のほうで大型の貨物車がストップしたままでした。いつ走行できるようになるか解らない状態になり、このままでは引き返してもう1泊するはめになるか、と焦りました。しかし、このとき、市役所が出してくれた車は赤十字のマークが入ったものでした。運転していた市役所の人が気を利かせて緊急移動ということで、特別に走行させてもらい、停車中の数十車両を尻目に無事、二戸駅に到着できました。久慈市の市役所のみなさん、ほんとうに有難うございました。

 
 
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