十和田市立深持小学校最寄りの七戸十和田駅に降りると、改札口に学校が頼んだタクシーの運転手さんが迎えてくれました。深持小学校のある深持地区は、八甲田山の山麓に広がる田園地帯で、水稲、野菜の栽培が盛んなところですが、昨今は特にニンニクの栽培で全国に名が通っています。深持小学校は児童総数が39人と聞いていましたが、校舎の外観もモダーンで、まだ築5,6年の印象でした。「昔からの校舎は漏電で焼けたんですよ。立派なのを、という地区の要望でいい校舎が建ちました」運転手さんの説明に頷くうちに、玄関前に到着しました。校舎内に案内されると、中央が体育館兼多目的ホールのフロアで、その周りに回廊を巡らせ教室、職員室などが配置されていました。吹き抜けの造りで、2階建てなのにエレベーターが2基もついていました。老人施設などに転用できる造りなのかもしれません。校長の苫米地庸子先生は、「子供たちが39人で、先生方が10人もいて、校舎も周囲の環境も素晴らしい。学力の向上にはとてもいいですね」という僕の質問に対し、「英語塾も含めて塾は何もないところです。市街地までは車で20分ですが、そこまで通って習い事をする子どももいませんので」と、苦笑されました。 |