絵本 読み聞かせ旅日記 No.366
●「(黄色い牙)の原点から聞こえる母の読み聞かせの声」 菊池寛記念館第23回文学展記念講演 高松市・菊池寛顕彰会主催
終了後、菊池夏樹(菊池寛のお孫さん・菊池寛記念館名誉館長)と30分程度対談 雨がそぼ降る夜に高松着、ホテルクレメント高松にチェックインして部屋から外を見ると、高松城、別名玉藻城の月見櫓が美しく浮かび上がっていました。翌朝、ウオーキングのコースに玉藻城を組み入れました。玉藻城一帯の海域は讃岐国の枕詞「玉藻よし…」に由来して、築城される以前から玉藻の浦と呼ばれていました。海に面して築かれ堀の水は潮の干満もあって完全に海水です。天守閣はありませんが、よく整備された天守台が内堀に囲まれて、風雅な気配を放っていました。その内堀を客5人船頭さん2人の遊覧船で巡りましたが、クロダイがいっぱいついてきました。僕ら客が餌をまくためです。
講演は母の読み聞かせが「黄色い牙」の執筆につながり、後年の読み聞かせ活動開始のきっかけになったことを、エピソードを綴りながら語らせて頂きました。菊池夏樹さんとの対談は、菊池さんが元文藝春秋社社員で、編集者として一時期、僕の担当もされていたので、大いに話が弾みました。連日連夜、飲めや歌えの作家と編集者のつきあいに、目を丸くされた方も多かったと思います。その点、今の若手作家と編集者はマジメですね。夕食をつきあうぐらいで、じゃこれで、とさっさと別れることが多いようです。僕らの時代が常軌を逸していたのでしょうね。
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