「志茂田景樹さんと港の教育を語る」
東京の小、中学校の教職員の方で、東京学芸大学出身の方の割合は、かなり高いのではないでしょうか。東京にはその同窓会の支部がずいぶんあるようです。今回は港支部の懇談会での講演になりました。この講演をするようになった経緯は、同じ町内の誼ということになるでしょうか。某日、僕の麻布十番の事務所に、六本木中学の生徒が3人訪れました。 ザ・AZABUという麻布地区の地域紙の企画で、麻布十番に事務所を構える作家である、僕をリポートするためでした。作家になった理由や、読み聞かせ活動について、いろいろ聞かれましたが、その道を志しているらしい生徒もいて、こっちも熱が入りました。そのときの生徒の1人のお父さんが、たまたま六本木中学校長の星野文男さんでした。星野さんはザ・AZABUのその記事を見て僕に依頼してきた、ということでした。講演そのものは、演題こそ僕と語るふうになっていましたが、僕の独演会になってしまいました。不登校の生徒が自分でフリースクールを求めて、立ち直っていった話などに、みなさん実に真剣に聞き入っておられました。 |