お恥ずかしいことですが、年が明けて桜がほぼ満開の時期に、この旅日記を書いています。野暮用も含めてなんやかんやで、す〜〜ぱっぱ〜、と時間が過ぎていきました。人権週間にちなんでの講演です。自分が中学1年時にうけたいじめを振り返りながら、いじめと子供の人権について話をさせていただきました。引っ越した先の街の中学に進んだので、友達は1人もいませんでした。同級生は同じ小学校から進学した者同士でグループを作っていました。僕は孤立していました。それに中学時代の僕は体の成長が遅く、クラスで2番めのチビでした。チビでもキビキビと健康ならよかったんですが、虚弱な体つきでした。いじめられる条件が揃っていたのでしょうね。昼休みは弁当を早くすませると、すぐに図書室に行きました。いじめっこ達はここまではいじめにこなかったから、避難したということです。後で振り返ると有益な避難になりました。新美南吉の作品と出会うことができました。この頃はまだ一般には無名の存在で、若くして夭折したこの童話作家の作品が教科書に載るのは、まだ大分、後のことです。 |