おはなしらんどポプコーン発足10周年記念
「志茂田景樹氏講演会」ありがとうございました!
寒冷地に住む私達には、殊の外春の訪れが待遠しいものです。今年の冬は、いつもの年に比べて、一段と厳しいものでしたので、ことさらでした。
この冬は私達、おはなしらんどポップコーンには、もうひとつの春の訪れを待遠しく思うことがありました。
それは、何かと申しますと、私達のサークルの発足10周年を記念して4月23日に志茂田景樹先生の講演会を企画し、お願いの連絡を差し上げたのが、この冬一番の猛吹雪が吹き荒れる頃であり、一方先生においで頂く頃は雪国にも、ようやく桜前線が到達する頃となりますので、楽しみが二重になったということになるのです。
ところがいよいよ4月に入ったというのに、いつまでも肌寒い日が続き、時には、なんと小雪がちらつく日があったりして、できることなら満開の桜の花と一緒に先生をお出迎えしたいという願いも心もとない状態となってしまいました。
そのようなささやかな私達の願いを、なんと神様は聞き届けて下さいました。講演会の前日から陽が差し始め、開きそうで開かなかった桜の蕾がほころび、なんと当日は、日当りのいい所から、満開の桜となり始めたのです。そのうえ、晴れ上がった空の向こうには、郷土の自慢の霊峰鳥海山や月山もその雄姿を見せてくれることとなり、おかげさまで私達は、明るい晴れやかな気持ちで先生をお迎えすることが出来ました。
当日は、期待通りの、もしかしたら、先生が春を私達のところに届けて下さったのかしらと思えるような、黄緑のきれいな色の衣装をまとい、春の妖精(ピーターパンの方がふさわしい?)のように私達の前に立って下さいました。
正味1時間30分の先生の作品の読み聞かせを交えた講演は、温かでソフトな語り口で、楽しくわかりやすく話して頂き、会場に集まって下さった200名程の皆さんの心をしっかり捉えてしまうとても素敵な内容でした。
会場の皆さんの年齢構成は、4、50代を中心に20代から最高80代と幅があり、また読み聞かせに関心がある方、まったく念頭に無かった方というふうに様々でしたが、絵本の読み聞かせは、大人にもこどもにも、同じように感受性を呼び起こし、豊かな心を育んでくれるということ、また命の尊さ、生きることの素晴らしさを伝えてくれるのだというお話しはとくに皆さんの心に残ったようでした。
私どもは10年間、絵本やおはなしを読み聞かせすることの素晴らしさを少しでも多くの方々に感じて頂きたくて、活動を続けてまいりましたが、その集大成として志茂田景樹先生に講演をお願いし、実現出来たことは何にも増してうれしいことであり、先生には心より感謝致しております。
会場の皆さんにアンケートをお願い致しましたところ、20代〜80代迄の予想以上に大勢の方々からお声を寄せて頂きました。
短い時間の中で心を込めて書いて下さったということは、それだけ皆さんの心に残った講演であったという証と言えるかと思います。そこで、たくさん頂いたアンケートから、その思いの一端を各年代毎に一名づつ紹介致させて頂きたいと思います。
* 二児の母親として元気づけられました。心を新たに子どもと接しられそうです。(20代)
* 絵本にこれだけの力があったということに驚き、そして私自身も感動しました。考え方が変る力があると思いました。(30代)
* 大変興味深い内容でした。この講演を機に読み聞かせに力を入れてわが子とのコミュニケーションをはかっていきたいと思いました(40代)
* 日々の体験の中からの実例や読み聞かせに本当に心が洗われました。今のこども達に不足している読み聞かせでこども達の感受性を育ててやりたいと思いました。(50代)
* 今日は、すごく素敵な話をしてくれたと思います。最後の話は、人の命の尊さが考えさせられる話でした。いろんなことを考えて話を聞いていると涙が出てきました。(50代)
* 新6才のわたしの所に内孫ができたら、一生懸命読み聞かせてあげたいと思いました。一日も早く内孫に恵まれますように。(60代)
* 70年生きてきたが、豊かな感受性という心の栄養素がかけていたことに気づいた。残り少ない人生を、今日吸収したような栄養素を、これからも取り続けていきたいと思った(70代)
* ただ感動しました。こどもが5人いますが、忙しさにまぎれて、手はかけられませんでしたが、5人とも元気に生活しています。(80代)
2006.5.18
おはなしらんどポップコーン代表 村上純子
追伸
アンケートを転記しながら、会場の皆さんのあの日の感動が伝わってきて、また胸が熱くなってまいりました。それから、奥様のおはなしもとても良かった。奥様の講演も聞いてみたいという声がありました。実現出来たらいいですね。
思いつくままに書きましたので、そちらの方でどのように手直し下さってもかまいませんので宜しくお願い申し上げます。 |