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絵本 読み聞かせ旅日記 No.60
 


日付 2006年7月24日(月)

旅先 千葉リハビリテーションセンター編

著者 フルート  澤田由香

千葉リハビリテーションセンター編
【千葉リハビリテーションセンター編】

  もう7月末だというのにあいにくの雨模様。まだまだ梅雨明けは遠そうです。
  今日の訪問先は千葉市内にある千葉リハビリテーションセンターです。このセンターは緑豊かな一帯にあり、障害のある方々の家庭復帰や社会復帰に向けて医療・看護・訓練・福祉などの専門スタッフによる総合的リハビリテーションを行っています。その中で今回は主に愛育園(肢体不自由児施設)、陽育園(重症心身障害児施設)の子供たちが来てくれました。
  会場に入って目を引くのは、ずらりと並んだカラフルな子供たちの車椅子。タイヤに絵が描いてあったり、名前が入っていたり、お気に入りのぬいぐるみやタオルケットと一緒だったり、写真やプリクラが飾ってあったり。まさしくマイカー!?
  今回は「ぞうのこどもがみたゆめ」「ひかりのにじゅうまる」「ちいさなちいさなぞうのひみつ」の3作、大きなスクリーンに絵を映しての読み聞かせです。ことばを持たない子供たちもいるため、反応は体の動きや声なのですが、この「声」は「奇声」と捉えられてしまうことが残念ながら多いそうです。その声も表現の手段なので自然に声を出してくれたほうが反応がわかって楽しいです。最前列にいた女の子はしばらくぞうさんのポーズのまねをしていました。気に入ってくれたのかな?
  読み聞かせが終わってから、絵本を選んだり写真を撮ったりしましたが、その最中、私はある女の子が言った言葉がとても心に残りました。ちょうどお友達が帰る時、別れ際の言葉。「またね」・・・「じゃあね」や「バイバイ」ではなく「またね」。私はあまり使わない言葉ですが、相手に対する優しさや友情が伝わる、とてもよい言葉だと思います。ふわっと、あたたかい気持ちになりました。

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