いつも粘土ワークショップで子供達に教えに出向きお世話になっている桜川市真壁小学校で「志茂田景樹の読み聞かせ劇場」があるというので出かけて見ました。
日頃同じ様なことをしている客観視できるチャンスだしミーハーな僕には最適な機会でした。毎度のことですが優しい教頭先生とは様ようなことをじっくりと珈琲を飲みながら話をさせていただきました。仕事である注文品の窯詰めを抜け出しての合間息抜きなった良き出会いのひとときでした。
この写真は読み聞かせ後の絵本販売サイン会の様子。
派手な出で立ちでご存知
作家 志茂田景樹さん
2006・11・7撮影
活字離れの僕ですから勉強不足で志茂田さんの小説は一冊も読んだことがありません。(威張れることではありませんが。。。)なので絵本をたくさん書いてることも全国で1000回近く読み聞かせのワークショップをしていることなど知りもしませんでした。(年内には達成するようです。)
今回の読み聞かせ劇場は「ぞうのこどもがみたゆめ」「まんねんくじら」「ぽんちとちりん」の3作。
「ぞうのこどもがみたゆめ」
絵本のスライドと音楽隊のフルート仁平さん。
良い子のみんなと身振り手振りとで話しかける志茂田さん。 中央の椅子に座っているのは奥様ですが公園に子供を連れてきた様な優しいまなざしで
志茂田さんを見ているのが印象的でした。
『ブルルルルルるるるるん』とこぞうの鳴き真似をする
志茂田さんお上手でした。
どの話も別れと絆をテーマに生きるという喜びの賛歌を載せた話でした。
一期一会の大切さを見つめ直す機会が自分に持てましたね。
昔テレビで見たことがあり、今回も途中の語りで話されてましたが志茂田さんは小学校2年生時に他校から新任でやって来た担任教師に「なんでこんなでたらめの絵を描くんだ!』と頭ごなしに言われ自分の思いを無視されて、絵を描く事が大嫌いになったことは有名な話。
この全国を周る読み聞かせ劇場を初めて自作に絵をつける機会を得て絵に戻れて本当に良かったと話していました。
推測ですが子供達の為にワークショップを始めたいという当初の反発心も志茂田さんが担任教師に受けた幼い頃の傷もこのような会を重ねることで癒され気持ちに変化があったのでないかな。
人の出会いやワークショップに改めて考えさせられ自分に渇を入れたしだいです。
話は飛びますが、今もうひとつの出会いの話。
アートユニット SUPERBIRDに新たなメンバー 春山ヒロタカさんを向かえSUPERBIRD+J として一期一会の縁をいかした話は先のblogに書きましたがその中でふと感じていることを書きたいと思います。
新たな人と出会うといつも感じるのですがそれと反対に離れてしまった人を思い出したりします。
例えばSUPERBIRDの場合、立ち上げ当初いたメンバーのことです。
僕の性格がうじうじしているからなのかわかりませんが、新たな人と出会う時にいつも去っていった人が心に蘇り、まだ残っているのだなと自覚したりします。
そのようなことは距離観が近い遠い、過去とか死とかに関係なく心には現在形として確かに存在するのです。
それを絆というのかもしれません。
だから僕の場合は後悔は常なのだけど、出来るだけしないように一期一会の縁を大切にしたいと思うことを考えさせられた今日1日。
秋という物悲しいさよならの季節、出会いを思うこの日頃です。
すべての出会いに感謝! 出町光識
(追伸 読書の秋ですから、志茂田さんの本を読んでみたいと思います。) |