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絵本 読み聞かせ旅日記 No.72
 


日付 2006年12月2日(土)

旅先  神奈川県 大和市・大和市立
     深見小学校

著者 澤田 由香(フルート担当)

大和市・大和市立深見小学校
【大和市・大和市立深見小学校 編@】
 道路沿いのイチョウが色付き、歩道に黄色い葉が舞い落ちる季節になりました。初冬というよりはまだ晩秋でしょうか。とてもきれいな空です。
さて、今日は大和市立深見小学校。小田急線沿いの閑静な住宅街にある学校です。都心への交通の便が良いのでベッドタウンとして人口が増え、一番多い時には全校児童1000名を超えたこともあるとか。今はその時の半分弱でだそうです。今日は土曜なので学校はお休みですが、児童・保護者合わせて200人以上の方が来て下さいました。
会場となる体育館の中は、前方に体操用のマットを敷いて子供たちが座り、その後ろの椅子に大人たちが座るという形。景樹先生もこちらの方が子供たちと話しやすいと言っていました。読み聞かせは最近定番の3作、「ぞうのこどもがみたゆめ」「まんねんくじら」「ぽんちとちりん」です。最初はザワザワしていた子供たちも、読み聞かせが始まると自然に前を向いて絵とお話に入ってきます。「お話に入っていく潜在的な力」が見える瞬間です。今までの読み聞かせの数が1000回に迫る景樹先生と光子さんによると、集中力がないと言われる現代の子供たちにも、そのような力があるのだそうです。昔と今では育つ環境が大きく変わり、キレやすいなどと世間では言われていても、根本的なところは変わっていない、と。
この小学校の校長先生は、学級担任をしていた頃からみんなで本を読むという活動を積極的にしていたそうです。また、保護者の方々も学校で活動する機会が増えています。そのような大人たちの姿勢が、子供たちを育む良い環境を作ると思います。環境、というとつい設備や自然に目がいってしまいがちですが、形になっていないもの(周りの大人たちの活動や想い)もきっと、子供たちの中に生きることでしょう。
大和市・大和市立深見小学校
【大和市・大和市立深見小学校 編A】
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