絵本 読み聞かせ旅日記 No.400
木曽福島駅へ降り立ったのは、29歳保険調査員のときでしたから、46,7年ぶりということになります。 島崎藤村の「夜明け前」の舞台ということで、ここを皇女和宮の行列が延々と通ったのだな、と胸を躍らせて木曽宿を歩いたものです。 迎えの車で木曽宿を走りましたが、地形は変わらずとも建物が大分変わっているようで、当時より宿場の趣きは薄くなっていると感じました。
会場の木曽病院の玄関ホールは老若男女の大勢の人で埋めつくされました。入院患者の方々もいました。 ベッドに横になったままの人も介護士さんに守られて待っていてくれました。 和楽器オーケストラのむつのをさんの公演のなかでのコラポでしたが、むつのをの方々との共演は開始以来約10年になりますので、大変心地よく読み語らせて頂きました。 「ぞうのこどもがみたゆめ」「ひかりの二じゅうまる」を十七絃、琴、尺八の音色に乗せて玄関ホールいっぱいに物語をふくらませることができました。 ベッドに横になって参加した身障者の方と握手しましたが、読み聞かせをとても喜んでくれたのが心に残りました。 サイン会も無事終了し、日帰りでしたので慌ただしく帰途につきました。
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