絵本 読み聞かせ旅日記 No.450
三越カルチャーサロン「人生楽しく暮らそうよ」 30人余りの人達に、 1.背中を押される思い出を作る 2.弱みは隠さず外へ表し強み(愛される対象など)に変える 3.心に貼りつけた傲慢のお札、虚栄のお札等、不要なお札を剥がし解放されることにより、人生をより豊かに楽しく暮らそうと提案しました。 それぞれの具体例はいずれも僕の体験に基づいています。 僕の兄は中国東北部で20歳で戦死しました。昭和20年の冬、5歳の僕に窓ガラスに指でカタカナをまず自分が書いて僕に書かせるというやり方で教えてくれました。 カタカナが終わり、ひらがなに移りましたが、その途中で兄は兵隊に行きました。 戦地の兄に僕はカタカナのみの手紙を書きました。 その兄から返事がきました。固有名詞以外はカタカナでした。 今も大事にとってありますが、兄からきた、たった1通の軍事郵便(はがき)です。
40代半ばの僕は流行作家として傲慢、虚飾、不誠実な日々を過ごしていました。 そんな不要なお札をいっぱい心にベタベタ貼って、実際には息苦しい精神状態でした。 ニューヨーク帰りの知人が僕にタイツをくれました。 「貴方なら似あうかもしれない」 マリリン モンローの微笑の顔がズラリと縦にプリントされていました。 それを履いたとき、僕は解放されました。 心から不要なお札が剥がれていって、代わりに得られた解放感が僕に自分が本当に身に着けたいものを着けるよう囁いたのです。 他にもカラオケの出現が音痴の僕を開き直らせバイオレンス演歌の異名をたてまつられたことを、弱みを強みに変える例として話させていただきました。 終了後、「黄色い牙」を含む僕の著作数点のサイン会が開かれましたが、出席者の人数以上に売れて完売になりました。 500人、600人の方々を対象にした講演会も話に力が入りますが、このようなアットホームの講座はお1人お1人の表情の変化がリアルに伝わってきて大家族、みんな家族の思いが強く残りました。
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